プログラミングに興味を持って
とりあえずPythonをインストールしてみたけど、
今回は誰でもかんたんに真似できるサンプルプログラム3つの紹介を通じて、
そんなあなたの疑問点や悩みを解決する内容となっております!
Pythonの面白いプログラムとは?
Pythonには、だれでも簡単に取り組める楽しいプログラムがたくさんあります。
特に初心者の方には、ゲームやアニメーションなど「作って遊べる」内容が人気です。
その理由は、次のような特徴があるからです。
- 文法がシンプルで覚えやすい
- プログラムの見た目が分かりやすい
- 少ない文字数で動かせる
たとえば、次のようなプログラムがあります。
print("こんにちは、Pythonの世界へようこそ!")
このように、1行書くだけで画面に文字を表示できます。
こうした手軽さが、Pythonの面白さにつながっているのです。
ですから、「難しそう…」というイメージを持っているほど、
Pythonにふれてみると驚くかもしれません。
まずは、簡単なプログラムから始めてみましょう。
Pythonのサンプルプログラム3選!
Pythonの楽しさを実感するには、実際に動かしてみるのが一番です。
ここでは、初心者でもすぐに真似して動かせる3つの面白いプログラムをご紹介します。
サンプル① 数当てゲーム
数字を当てるゲームは、ランダムに出る数を予想して当てる遊びです。考えながら答えるので、自然とプログラムの流れが理解できます。
import random
正解 = random.randint(1, 10)
こたえ = int(input("1から10の中で数を当ててみてね: "))
if こたえ == 正解:
print("正解!すごいね!")
else:
print(f"残念!正解は {正解} でした")
このように、数字を入力するだけで遊べるシンプルな内容です。
コード解説
1行目:
”import random” で乱数を生成するライブラリをインポートしています。
※「ライブラリ」というのは、便利な道具箱のようなものです。
3行目:
random.randint()メソッドで生成したランダムな数値を「正解」の変数に格納しています。
※1~10のうちランダムな整数の値です。
4行目:
input()メソッドを使用して、コンソールからの数字の入力を受け付けます。
入力された数字は「こたえ」に格納します。
6~9行目:
「こたえ」と「正解」を比較して、等しければ
”正解!すごいね!”
のテキストを表示し、等しくない場合は
”残念!正解は {正解} でした”
をコンソールに表示します。
実行イメージ
「数当てゲーム」プログラムを実行するとこのように動作します。

この「数当てゲーム」のサンプルプログラムで学べるポイントは以下です。
考える楽しさがあるため、Pythonの入り口としてぴったりです。
サンプル② オーキドはかせ
続いてのコードでは、初代のポケットモンスターに出てくる
オーキド博士をプログラムしてみましょう。
最初のマサラタウンで、主人公はオーキド博士から「ヒトカゲ・ゼニガメ・フシギダネ」
の3匹のポケモンのうち、1匹を選ぶように促されます。

ポケモン主人公の冒険のはじまりの名場面を、Pythonのプログラムで再現してみましょう!
# オーキドはかせの最初のセリフ
print("「そこに 3びき ポケモンが いる じゃろう! ほっほ!")
print("おまえに 1ぴき やろう! …… さあ えらべ!」\n")
# コマンドメニュー表示
print("<あなたの さいしょの あいぼうを えらんでください>")
あいぼう = int(input("1: ヒトカゲ 2: ゼニガメ 3: フシギダネ > "))
# 改行
print()
# ポケモン選択時の分岐
if あいぼう == 1:
# ヒトカゲを選んだ場合のセリフ
print("「ほう! ほのおのポケモン ヒトカゲに するんじゃな")
elif あいぼう == 2:
# ゼニガメを選んだ場合のセリフ
print("「ふむ みずのポケモン ゼニガメに きめるのじゃな")
elif あいぼう == 3:
# フシギダネを選んだ場合のセリフ
print("「そうか! しょくぶつポケモン フシギダネが いいんじゃな")
else:
print("「こら! 1~3をえらぶのじゃ!")
# 最初のポケモンを決めた後
if (あいぼう == 1) or (あいぼう == 2) or (あいぼう == 3):
print("この ポケモンは ほんとに げんきが いいぞ!」\n")
コード解説
1~3行目:
オーキドはかせの最初のセリフを表示しています。
5~9行目:
ポケモンの選択肢を表示して、数字入力を「あいぼう」に格納します。
選択後にprint文で1行改行を入れます。
11~22行目:
以下の条件で分岐します。
・「あいぼう」が1の場合→ “ヒトカゲに するんじゃな”
・「あいぼう」が2の場合→ “ゼニガメに きめるのじゃな”
・「あいぼう」が3の場合→ “フシギダネが いいんじゃな”
・「あいぼう」が1~3以外の場合→ オーキドはかせに怒られる
24~26行目:
「あいぼう」を1~3で選んでいた場合にのみ、最後のセリフを表示します。
実行イメージ
「オーキドはかせ」プログラムを実行するとこのように動作します。

この「オーキドはかせ」のサンプルプログラムで学べるポイントは以下です。
馴染み深いゲームの1場面を再現しているので、学習のモチベーションが上がるのではないでしょうか!?
サンプル③ 絵文字アニメーション
Pythonを使うと、文字や記号を動かすことも可能です。
最後に、顔文字が横に動くアニメーションをご紹介します。
import time
顔文字 = "(^_^)"
for i in range(10):
print(" " * i + 顔文字)
time.sleep(0.3)
print()
コード解説
3行目:
「顔文字」を設定する。
4~6行目:
for文で「顔文字」の表示の繰り返しを行う。
※range(10)と設定することで i = 1~10 の10回のループを実行しています。
※time.sleep(0.3)で一瞬だけ待機して、動きを遅らせる処理を入れています。
実行イメージ
「絵文字アニメーション」プログラムを実行するとこのように動作します。

この「絵文字アニメーション」のサンプルプログラムで学べるポイントは以下です。
単純でありながら「自分で動かした!」という実感の面白さがあり、学習のモチベーションにもつながります。
Pythonの面白い仕組みを解説
プログラムが動くしくみを知ると、さらに面白さが増します。
ここでは、先ほど紹介した3つのサンプルで使われている重要な考え方をご説明します。
ランダムの仕組み
random
という機能を使うと、Pythonはまるでサイコロのように数字や言葉をばらばらに出せます。
これにより、ゲームに変化が生まれます。
条件分岐の考え方
if
やelse
は、「もし〇〇なら〜する」という命令です。
これによって、入力に応じて動きを変えることができます。
文字の動かし方
空白を使って表示位置をずらすことで、あたかも画面上で動いているように見せることができます。
実際にサンプルプログラムを動かすことで、こうした仕組みを理解すると
「ただ見る」から「どう動かすか考える」「流れを考えて作ってみる」
へと視点が変わります。
Pythonの面白い使い方いろいろ
Pythonはゲーム作りだけでなく、いろんな場面で使われています。
実際の例を見てみましょう。
- 数の計算やグラフの作成
- たくさんのデータの整理
- 画像や音声を使った処理
- 人の話し方をまねする機能
たとえば、天気の情報を自動で集めたり、自分の声で動く機械を作ったりもできます。
ゲーム感覚で学んだ知識が、将来いろんなことに役立つ可能性もあるでしょう。
なにより「楽しみながら学ぶ」ことが大切です。
Pythonの面白い勉強法まとめ
以上のサンプルコード3つを通じて、
といった、プログラミング初学者によくある疑問点や悩みに答えました!
Pythonを身につけるには、まず「まねて作ること」が効果的です。
自分の手で動かすことで、どんなしくみかがわかってきます。
勉強のコツは以下のとおりです。
また、インターネットには、無料で学べる場所もたくさんあります。友だちと一緒に作るのも楽しい方法です。
まずは小さな一歩から始め、ぜひ難しいとあきらめずに続けてみてください!
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